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実際発生した凶悪犯罪事件をモチーフにして作られた海外映画
「事実は小説より奇なり」第11弾



一家惨殺事件で生き残った当時8歳の少女リビーが、31歳になり、生活費を稼ぐ必要に迫られ事件の真相を語り合う
“殺人クラブ”から招待状が届いたことから、忌まわしき事件の真相を探り始める模様を描く「ダークプレイス
本作ではプロデュースも務めたシャーリーズ・セロン。一家惨殺事件の唯一の生き残りである少女・リビーの28年後の姿を演じるのだが・・・体重を増量させ、特殊メイクを施して連続殺人犯を演じた「モンスター」でアカデミー賞主演女優賞を獲得、「マットマックス 怒りのデス・ロード」では女も惚れるカッコいいアクションを披露したかと思えば、「スノーホワイト/氷の王国」では邪悪な女王に扮する彼女。そのシャーリーズ・セロン本人は15歳の時、酒に溺れ暴力的だった父親から家族を守るため母親が父親を射殺する姿を目撃したという強烈な過去を持つ。
「過去から逃げることはできないですから…。私も怒りや苦しみの感情に、長い時間をかけて向き合いました。過去のトラウマが、何らかの形でいまの私を作り上げていると思っています。だからこそ本作品に「強く惹かれました」と語る作品
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ロストフ・リッパー、赤い切り裂き魔などの呼び名で知られるアンドレイ・チカチーロ。
アンドレイは妻子持ちにもかかわらず1978年から1990年の12年間にかけて強姦や殺人、四肢切断といった凶行の数々に及び52人の女子供を殺害したとされる連続殺人者。チカチーロは人の死や死体の破壊行為によって性的快感を得る“ネクロサディスト”であり、勃起不全でありながら、死体を切り刻む毎に射精を繰り返していたという。1994年ロストフ刑務所内で右耳に銃弾を受けて銃殺刑となる。57歳没。死刑を受ける前、彼は「脳は撃つな。日本人が私の脳を買い取りたがっているんだ」と叫んだという。今なお、脳の残骸の噂は流れて続けている。
このシリアルキラー=アンドレイ・チカチーロ猟奇殺人事件をモデルに描かれるのは、スターリン政権下で独裁国家の闇に翻弄される元軍人を主軸に、何百万人もの生命を奪う者(国家)と44名を殺害する者(殺人者)という、二者の連続殺人を対比して描いている。見応え十分の大作「チャイルド44 森に消えた子供たち
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2007年イタリアで、イギリス人女子留学生が乱暴を受けた後、のどを鋭利な刃物で切られ、半裸姿のまま殺害される。
直前に性行為を行っていたことが検死にて判明。地元警察は殺人事件として捜査し複数犯による犯行とし被害者のルームメイトのアメリカ人大学生アマンダ・ノックスとその交際相手、麻薬密売人の男の計3人を逮捕する。3人が集団セックスを強要したが、拒否されたことを理由に暴行後、ナイフを使って刺殺したと見立てた。容疑者のアマンダ・ノックスが清楚な容姿でありメディアから”天使”と持て囃される一方”危険な悪魔”、”セックス異常者”とも言われ多くのマスコミの煽り合戦は激化しスキャンダラスな事件としてセンセーショナルに報じられたペルージャ英国人留学生殺害事件。裁判では、一審で有罪、二審で逆転無罪、差戻し審が有罪、最高裁が有罪となり、単独犯なのか複数犯なのか、真犯人は未だ闇の中である。
この事件を基にした映画「天使の消えた街」はこの事件を映画化するために現地に訪れた一人の映画監督の視点で描く。劇中のメインは事件の真相ではなく、主人公の映画監督トーマスの心情描写を追うストーリーとなっている。
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2008年 オーストリアのアムシュテッテンにてエリザベートが実父ヨーゼフから24年間に渡って地下室に閉じ込められ、肉体的暴力、性的暴力を受けていた。性的虐待によって、エリザベートは1度の流産と7人の子供を出産していた。生まれた子供のうち3人はエリーザべトと共に監禁されていたが体調を崩した娘を診察し、不審に思った医師の通報によって発覚したフリッツル・オーストリア実娘監禁事件。裁判では実父ヨーゼフ・フリッツルは終身刑となる。エリーザベトと子供たちは保護され、現在は問題を抱えながらも日常生活を送れるまでには回復しているという。
女性作家エマ・ドナヒューがこの事件にヒントを得て書いた「部屋」を映画化。監禁という重い題材を扱う映画ではあるものの、前半は高いスリルとスピーディーなストーリー展開、後半は母親と息子の二つの視点で描いた家族の在り方を考えさせてくれる映画「ルーム
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実際発生した凶悪犯罪事件をモチーフにして作られた国内映画「事実は小説より奇なり」第9弾



北海道警銃器対策課の稲葉警部は100丁を上回る拳銃を押収し銃対のエースと呼ばれる。
が何百丁と挙げた拳銃のほとんどがやらせだった。本人曰く8年間の捜査のなかで、実際の捜査による拳銃の押収は、たった2丁といい、ヤクザと裏取引して銃を提出させていた。また北海道警察幹部もヤラセ捜査をむしろ奨励しており、おとり捜査、やらせ逮捕、そして覚せい剤密輸などが横行していたと原作本「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」の著者の稲葉圭昭氏は語る。
道警の常套手段であった暴力団員など裏の世界の捜査協力者=スパイへの裏金作りの工面に奔走するように。次第に拳銃や覚醒剤の密売に手を染め、稲葉自身もストレスから覚醒剤を常習することとなる。
2002年捜査協力者の1人からの密告により、稲葉は逮捕。捜査協力者と稲葉氏の直属の上司はともに自殺することに。
劇中のおとり捜査は2000年の北海道警察銃器対策課と函館税関の手引きによる覚醒剤末端価格40億円の「石狩新港泳がせ捜査」とされる。
映画「日本で一番悪い奴ら」はまるでフィクションのような凶悪犯罪とその背景が、事実というから驚かされる。「凶悪」につづき白石監督作品は図太く見ごたえがある。白石監督の次回作「虎狼の血」も大いに楽しみだ。
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過去に買春で逮捕歴があり執行猶予中だった犯人29歳の男は、無店舗型の非合法の未成年デートクラブを経営。
女子高生数人をスカウトとして雇い、高校生などを含むローティーンの少女などを数百人買春、斡旋する。他にもビデオの販売などをして多額の利益を搾取していた。2003年7月犯人は少女4人が誘拐し監禁するも、少女を買春した容疑で逮捕状が請求される。しかし犯人はテント状にしたビニールの中で、七輪による練炭自殺を図り死亡。遺書もなく動機は不明とされるが、父親は1996年に自殺、兄も1999年に自殺、2001年には母親が自殺未遂を図っているなど身内に不幸が相次いでいる犯人。アパートからは、1000本以上のビデオテープと2000名に及ぶ会社経営者や医者、弁護士などの顧客リストが押収された。しかし多くの物的証拠や顧客リストがあるにも関わらず誰も逮捕されず「顧客リストに政治家や警察官僚がいたのでは?」「犯人は本当に自殺なのか?」と噂が上がるものの疑惑は真偽不明とし幕引きとなった赤坂プチエンジェル事件。
この事件をインスパイアしたのが、キャラの濃い俳優陣出演の「渇き
可愛いメロディと毒々しいストーリーがミスマッチして逆に不気味さを駆立てる。夢の中と錯覚している加奈子は夢の終わりに気づいたのだろうか?しかし全てを凌ぐ、ネジが外れた狂乱しブッ飛んだ演技の役所広司は見事なハマり役だと思う。

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昭和40年 横殴りの雨が降る駅近くの路上で女子高生を脅し、レインコートにすっぽり包みこんで、自宅アパートで監禁する。戦時中は海軍で中尉まで勤めていたが定職にはつかず、英語が得意なことから外国人相手に観光ガイドをするなどして生活していた日野雅史という偽名で翻訳家を自称する角園九十九。そんな彼の日記には「俺は孤独な男。だから”桃”を探さねばならぬ。それは白く熟れた甘い桃だ」と綴っている。
欲望を満たす存在として女子高生を監禁しつづけるのだが、次第に丁寧に接するようになる。誘拐4日目には下着やワンピースの衣類、ミシンや布地を買うなど奇妙な同棲生活がスタートする。温泉旅行に出かけたり、一緒に外出していて、楽しそうに歩くのを管理人も目撃していた。また口座を作って女子高生の為に貯金までしていた。しかし半年あまりたったある日少女を偶然目撃した人の通報によって発覚、角園九十九は逮捕される。裁判で角園は懲役6年の刑が確定している女子高生籠の鳥事件。
この事件をモデルにした作品は1999年から映画シリーズ化されている。
その第一弾には竹中直人、小島聖が出演している。「完全なる飼育」竹中直人はこの撮影の際に、前貼りをつけずに臨んでいると語っている。総じて、日活ロマンポルノかって感想になる。
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2006年12月新宿の路上で、上半身だけの遺体が、その後渋谷にて下半身のみの切断遺体が発見される。この上下の遺体のDNAが一致し、三橋祐輔と判明する。遺体発見から1か月後、殺人死体遺棄で逮捕されたのは妻・歌織であった。夫・祐輔は資産運用会社で勤務、年収1億5000万以上、家賃も20万もするマンションに住んでいたが、妻・歌織の逮捕時の預金はわずか5万円だった。
大学時代の歌織は仕送り40万円。それだけでは足りずソープランドで働き、常客と愛人契約を結び家賃16万のマンションとお小遣いをもらっていたというほど、異常な金遣いの荒さだったという。一方で祐輔は法律事務所でのアルバイトで月収16万という状況の中、2人は出会い、妊娠、結婚に至る。しかし当時の祐輔の収入の低さから歌織は勝手に堕胎する。これをきっかけに祐輔の怒濤なるDVが始まり、保護施設が必要なほどエスカレートしていく。祐輔も浮気をし、歌織も愛人契約の男性と関係は続いており、次第に歪んだ結婚生活が露呈し崩壊しバラバラ殺人事件へと加進していく。町田市の公園に頭部を、手首はゴミと一緒に捨てたと供述したとされる新宿・渋谷エリートバラバラ殺人事件をモデルにした「ひかりをあててしぼる
登場人物たちの行動の説得力が弱く、緊迫感の不足が随所にある。全体的にマンションの一室という設定から陳腐さが拭えないが、名の通ったキャスティングじゃない分リアリティを感じさせる。・・・がもうひと押し、ふた押し欲しかった。
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実際発生した凶悪犯罪事件をモチーフにして作られた国内映画「事実は小説より奇なり」第8弾




2007年千葉県市川市において、英会話学校講師が暴行され、絞殺される。その後2年7か月にわたって逃亡し続ける犯人。
人相を変えるためほくろを自らカッターナイフで切り落とし、下唇を小さくするためにハサミで切るなど自己整形手術まで行って逃亡した。日本各地を転々とし、偽名を使い働き、無人島で自給自足の生活も行う。眉間の形成手術を受けているのをきっかけに、不審者がいるとの通報から、逮捕された市橋達也が起こしたリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件。
この事件を題材にした映画「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで
脚本・監督・主演・主題歌をしたのがデーンフジオカ。実在の殺人犯を演じることが彼の今後の仕事に悪影響を及ぼすのではないかと周囲から忠告を数多く受けたが、そのリスクを理解した上で引き受けたという。犯人市橋が、自身をインタビューする展開で物語が進む。デーンフジオカは結婚詐欺師役でも映画出演しているが、非の打ち所のない稀代の男前が演じる殺人犯はなかなか、板についてるかと。まぁ~でも...
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07年3月、英会話学校の講師だったリンゼイ・アン・ホーカーさんを絞殺したいわゆる英国人女性死体遺棄事件。
「授業料を忘れたので、取りに帰る」と彼女を騙して、自宅に連れ込み、暴行し、絞殺する。遺体を埋めた自宅浴槽の砂には発酵剤が混ぜられるなど悪質で、周到な工作までされていた。捜査員を振り切って裸足のまま逃走。
2年7か月にわたって全国各地で逃亡生活を続けた。その後、大阪府茨木市で住み込みで働いていたという通報が入り、結局最後は大阪南港フェリーターミナルで身柄を確保され逮捕された。
心に傷や闇を持ったもの、負ってしまった人たちの苦悩する様を。皆信じたいと求めながらも、信じることの難しさを全員主役級の豪華キャストで、この事件から着想を得たて作られたという映画「怒り
妻夫木聡の「楽しんでるふりしてるうちにマジで楽しんでるってレベルまで来たって感じ」って台詞と、綾野剛の「分かろうとしないやつに、いくら説明したって伝わらないから」って台詞がどこかとても胸に刺さって痛い。
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昭和62年9月群馬県高崎市で当時5歳の男の子が「近くの神社に遊びに行く」と言って出かけたまま行方不明になる。
同日夕刻に身代金要求の「子供を預かっている。2000万円よこさなければ子供は殺す」と脅迫電話が入る。電話口で父親の問いかけに功明ちゃんは「元気。これから帰るよ。おまわりさんと一緒」と言ったという。
その後4回目の脅迫電話があったが、通話時間が短く逆探知は失敗してしまう。誘拐から2日後、懸命の捜査の甲斐なく園児の遺体が近くの川で発見され、戦後初の未解決誘拐殺人事件となり、平成14年に時効が成立した群馬・功明ちゃん誘拐殺人事件。類似点も多いことから、この事件をベースに着想したといわれる「64ロクヨン
前・後編計4.5時間で構成されているのをもっとスマートに3時間位に、また原作に近いエンディングのドラマ版に比べ、映画版は「そこまで描かなくてもよかったのかなぁ~」と個人的には感じた。また仰々しいPR宣伝コピーの「映画史に残る傑作の誕生」っていうのは、鑑賞した人たちによって定義されるものであって、自分で先に言うのって、なんかどうかと思うんやけど
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1993年大手電気メーカーに勤めるOL北村有紀恵が、既婚の会社上司と不倫関係に落ちる。北村は弄ばれたあげく、妊娠、中絶を2回。不倫相手の奥さんからの不倫関係を止めるに言われる上に、執拗な罵倒と侮辱も受ける。自分こそが被害者だと訴訟を起こして解決しようとするが、逆に自分が慰謝料を支払わなくてはならなくなる可能性があるのを知り、放火という暴挙にでる。周到な計画の基、早朝夫妻が不在時間帯を見計らい、会社上司の合鍵を使って侵入し、ガソリンを散布し放火、全焼させた。焼け跡からは2人の幼児の死体が発見される。長女(当時6歳)は頭蓋が割れ、両腕を消失。また長男(当時1歳)は両腕と膝から下が消失していた。
警察は有罪判決を獲得するための証拠を集積できず、逮捕に踏み切れない状況だったが、3ヶ月後に犯人自ら警察に出頭。事件発生から出頭前日まで、いつも通り会社に出勤していたという日野OL不倫放火殺人事件。
映画「八日目の蝉」は放火殺人を除けば、共通する背景が多く、モデルになったとされる事件であると言える。原作は俯瞰的目線で、ドラマは希和子目線、映画は恵里菜目線でそれぞれ描かれている。実事件には同情し難い点が多いが、映画においては全作見事で涙なしには見れない秀作である。
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どのカテゴリに入るんやろか
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要するに世界一周をしたっていう話。
これだけだとありきたりだけど、読書嫌いな僕がいろんなことを教えてもらいました
難しいことはさておき、男の子の心を大いにくすぐる内容
尊敬します
坂本達さん。
実際発生した凶悪犯罪事件をモチーフにして作られた国内映画「事実は小説より奇なり」第7弾


京都府向日市に住む筧千佐子(67)は1994年夫と死別し、多額の遺産を相続する。その後も各地の結婚相談所や知人を通じて積極的に出会いを求め、複数の夫や内縁関係の男性と死別を繰り返したとされる。10人以上の男性のうち、伊丹市の男性を含む8人の殺害図ったと供述。死亡男性から土地やマンション、保険金などを取得し遺産総額十億円以上になるとされる。平成の毒婦がおこした京都青酸連続不審死事件。
婚活大国となった日本の社会を背景に後妻業と言われる結婚詐欺を、東成、羽曳野、北新地等の大阪を舞台に、
(関西出身者、豊川悦司 尾野真千子 水川あさみ 松尾諭 笑福亭鶴光 笑福亭鶴瓶ら)本格的な関西弁のセリフの耳心地がとっても良い。
クソみたいな人間ばかりが出てくるのに、どこか可笑しみのあるキャスト陣が喜劇風へと変えた映画「後妻業の女
オモシロイ
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2013年8月、夏休みに中学3年生の女子が友人と四日市花火大会に行く。花火大会が終わり午後10時頃、最寄り駅で下車し、近くのスーパーマーケットで友人と別れて家路につくが、その後行方不明となる。
捜索願を出されるものの、4日後、県道脇の空き地で女子の遺体が発見される。遺体は草叢の上に仰向けで横たわり、下着以外の衣服は身に着けておらず、財布から現金(約6,000円)が抜き取られていたとされる三重県中3女子殺人事件。
事件から半年後に、逮捕したのは県立高校に通う3年生であった。犯人と被害者女性とは全く面識もなく、殺人に至った動機は金目当てとされる三重県中3女子殺人事件。
この事件を基にと言うより、類似している点が多い東野圭吾原作の「さまよう刃」陵辱された上、死体で発見される。悲しみに暮れる父が犯人たちを自らの手でで見つけ出し、裁きを与え始める。この父親役もそうだが、寺尾聰の演技はいつも圧倒される。正義とは一体なんなんだろうか。
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2001年6月8日 10:15分大阪府池田市の小学校に刃物を持った男が侵入し、次々と児童を襲撃する。
10:25、捕縛直後に犯人は「「しんどい、しんどい」と2回呟いたという。結果的に児童8人が死亡し教師を含む15人が重軽傷を負った附属池田小無差別殺傷事件。犯人はこの事件前にも強姦未遂、暴行、精神安定剤混入など数多くの犯罪を犯し、15回の逮捕歴を持っていた。
また無差別殺傷事件後の死刑執行前、死刑制度に反対活動する女性と文通を通じて親身になり、後に結婚して苗字を変えている...
まだ記憶に新しい、衝撃的な事件を基にした映画「葛城事件」 コンプレックスからの不安ゆえに虚勢を張って家族を抑圧する父、嫌なことに目をつむって事なかれ主義で生きてきた妻、周囲の顔色をうかがってばかりで不満を言い出せず弱さすら見せられない兄、自意識ばかりが肥大して行動を起さず鬱屈する引きこもりの弟。一見作中では身近に感じるようなコンプレックスを持つ面々が揃って繰り広げられる家族模様。無差別殺傷事件後の父と、事件前の家族の崩壊していく様を交互に挟み込んで見せていく、後味が悪い地獄のような家族映画。
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1968年12月10日、電機メーカー工場の従業員のためのボーナス総額約3億円を、白バイ警官に変装した犯人が巧みなトリックで現金輸送車ごと奪い去る。捜査は難航し戦後の昭和史における未解決事件としては最も有名な三億円強奪事件。犯人が暴力に訴えず計略だけで強奪に成功したことから、本件犯行は強盗罪には該当せず、窃盗罪とされる。また盗まれた3億円は保険金により補填され、直接的に国内で金銭的損失を被った者がいなかった。
被害金額2億9430万7500円の語呂から、「憎しみのない強盗」のあだ名もある。しかしモンタージュ写真に似ているとされた男性は誤認逮捕され、マスコミの報道被害を受け釈放後は職を失い、後年自殺。捜査の過労で殉職した警察官2名が存在するとされる。
映画「初恋」では実行犯である偽白バイ隊員を女子高生という仮説で、孤独な少女の儚き淡い恋心から、犯行に至るという構成の作品。主役の宮崎あおい(当時20歳)の存在感と初々しさに目を見張るが、犯行グループの一員・リョウが宮崎あおいの実兄というのも驚きである。
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実際発生した凶悪殺人事件をモチーフにして作られた国内映画 第6弾
「事実は小説より奇なり」



20年前の1995年1月阪神淡路大震災の未曾有の大災害でダメージを受けた日本に、2ヵ月後の3月20日に更なる衝撃が襲う。世界にも大きな衝撃を与えたオウム真理教が起こす神経ガスのサリンを使用した同時多発テロ、地下鉄サリン事件。この事件発生からさかのぼる9ヶ月前の1994年6月27日、長野県松本市で、猛毒のサリンが散布された松本サリン事件。
死者8人・重軽傷者660人を出し、第一通報者の河野義行氏に対する冤罪・報道被害事件の実態を素材に描いた「日本の黒い夏 冤罪」
長野県出身の熊井啓監督は、幼少の頃に河野家に出入りしていた経験から河野家の家風をよく知っており、また熊井作品(「真昼の暗闇」「黒部の太陽」「日本列島」「日本の暑い日々 謀殺下山事件」「ひかりごけ」などがある)での取材経験より、犯行は極めて専門的な知識が必要であり、確たる証拠がないまま自白の強要に追い込む警察の捜査手法など含めて、当初からマスコミ報道に疑問を感じていたという。
まだ記憶に新しい松本サリン事件。これは戦後のことではない。ほんの20年前の警察において、極めてずさんで強引な取調の実態とマスコミの誤報による過熱取材がもたらした事件を描く。単長にならず切れ味鋭く、さすが熊井啓監督作品だと感じられる。サリンの発生源を検証するシーンで使われた池周辺や軒下の撮影は、実際の河野家の自宅敷地内で行われた。
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GHQの強大な権力の下で暗躍する謀略機関の不気味さと、それに翻弄され、虫けらのように殺されていく人々の姿が描かれている。戦中、陸軍登戸研究所で偽札作りの背後に謎の謀略機関が蠢いている事件を中軸に、戦後の混乱期に実際に起こった謎の下山・松川・三鷹事件、いわゆる国鉄三大ミステリー事件やBOACスチュワーデス殺人事件等、戦後の混乱期に実際に起こった事件が盛り込まれている。謎の組織にとって邪魔な人間は悉く消されていく。火に焼かれてい蟻群の姿は実に印象深いオープニングシーンである。彼らにとって人間の命はこの虫けら共と同じ重さでしかないのだと言わんばかりである。
「帝銀事件 死刑囚」で監督デビューを果たした熊井啓監督が翌年1965年に撮った作品で、巨大な権力に押し潰される様を描いた「日本列島」
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1974年千葉県市原市にて両親は裕福な自営業、千葉県内の最難関高校を卒業した息子が、風俗店勤務女性との結婚を反対されたことに激怒し、登山ナイフで両親を刺殺。遺体を浴槽に隠すなどで、殺人及び死体遺棄容疑で逮捕された市原両親殺害事件をベースにした「青春の殺人者」。
撮影は舞台となった市原市などを中心に全編ロケ。ゲリラ的撮影が多く、スナックに火を付けて燃やすラストシーンも許可を取らずに一発撮り。周囲に集まる消防車も本物ということだ。
主演の水谷豊をはじめ監督もノーギャラで、当初本作の上映は日本中で4館だけだったという。青年期に誰もが抱くであろう親への嫌悪感や対立心と、屈折した両親の庇護の元、親の支配から逃れたい自立願望と重なって起こす親殺し。溶岩のようにドロドロと停滞した熱さの70年代と冷え冷えと荒涼とした熱量の現在との時代性を上手く描いた佳作。
イチジクは本当にあったのだろうか?
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人の弱みにつけこんで監禁をして金を巻き上げ、拷問と虐待によってマインドコントロール下に置き、
互いの不満をぶつけさせることにより相互不信を起こして逆らえなくした上、被害者家族同士で虐待をさせることで相互不信を一層深くさせていく。加害者自身の手は汚さず、用済みとなった人間を殺害して死体処理を行わせた(裁判では6人の殺害と1人の傷害致死)日本犯罪史上稀に見る凶悪犯罪とされる事件。
鬼畜の所業と非難され2011年12月主犯松永太の死刑と共犯緒方純子の無期懲役が確定する。非常な残虐性・悪質性にもかかわらず、事件に報道規制がかけられたとされる。報道量が少なくなった理由としては「あまりにも残酷な事件内容のため表現方法が極めて難しいこと」などがあるとされる北九州監禁殺人事件。
この壮絶な事件を題材にするのは難しいだろうなぁと個人的にはずっと思っていたが、西島秀俊、竹内結子、香川照之らのキャストで見事ギリギリ映画としてのメッセージ性、娯楽性を保ちつつ、残酷性を描いた映画「クリーピー」
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実際発生した凶悪殺人事件をモチーフにして作られた海外映画集 第10弾
「事実は小説より奇なり」



1991年1月29日午後5時20分頃、ソウルのアパート遊び場で目撃されたのを最後に、スカーフとナイロン紐で手足を縛られ、口と目はテープを貼られるなど残酷な姿の遺体で発見される。
解剖検査の結果、犯人は誘拐直後に殺害したと推定されるが、両親に44日間で60回余りの電話と10回のメモで絶えず脅迫し続けた身代金誘拐事件。明確で多くの端緒があることにもかかわらず、15年後の2006年時効が成立したイ・ヒョンホ誘拐殺害事件を基に作られた「あいつの声
人気ニュースキャスターの息子が公園の遊び場から突然失跡する。警察の捜査も虚しく、犯人を追い詰めることが出来ない中、事件発生から44日後、捜査の甲斐なく遺体が発見され犯人逮捕には到らなかった。
ニュースキャスターに復帰し、番組内で誘拐犯にむけて原稿を読み始める。映画最後には実際のモンタージュが映し出され、当時の犯人から脅迫電話の音声が流れる。
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韓国三大未解決事件のイ・ヒョンホ誘拐殺害事件をモデルにした映画「あいつの声」のラストに収録されている実際の犯人からの身代金脅迫電話の肉声の場面をモチーフに製作された「殺人の疑惑
15年前の誘拐事件の公訴時効が2週間後に迫る中、警察は情報提供を求めて実際の犯人の肉声を映画にて流した。それを聞いたある娘は口癖、発音、声紋が父親にそっくりなことに気付く。疑惑を払拭しよう奔走する中、徐々に明らかになる真実。誘拐殺人事件の時効成立前の事柄として描く。
韓国映画全般にある特有の作中に入るコミカルなシーンには理解に苦しむが、男手ひとつで懸命に育ててくれた最愛の父親に向けられた娘の疑惑は次第に深まり、仲の良かった親子の絆が疑心暗鬼に陥いっていく様をスリリングに描いた作品。
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イ・ヒョンホ誘拐殺害事件をモデルに、誘拐殺人事件の時効成立後の事柄を描いた「悪魔は誰だ
未だに犯人を見つけ出そうと事件を調べ続けている一人の刑事。時効まで残り5日に迫ったある日、事件現場に一輪の花が置かれていた。これを手がかりに捜査を再開するが、誘拐殺人事件の15年という時効が完成してしまう。
しかし15年の時が過ぎ、殆ど同じ手口の誘拐事件が発生する。果たして犯人は…韓国特有の残酷な描写は本作には少なく、時間軸を巧みに使い、謎解きのヒントや伏線のある見応え十分な猟奇的推理ミステリー映画。
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韓国華城市半径2㌔周辺で、女子中学生や老婆を強姦、殺害する10件の連続強姦殺人が起こる。
「毛髪、陰毛などの物的証拠ゼロ」「被害者の所持品で陰部を乱行」「被害者が赤い服を着用」など共通点が多く、
凶行が確認されるものの、韓国三大未解決事件とされる華城連続殺人事件からインスピレーションを得て描いた
殺人の告白
華城連続殺人事件をモデルにした「殺人の追憶」が有名であるが、「公証時効となった後、犯人が名乗り出たらどうなるか?」と考えた監督がメガホンを握った。15年が経過し時効が成立した2年後、法で裁かれることのなくなった真犯人が、連続殺人事件を詳細に記した告白本を出版する。その衝撃的内容と真犯人の丹精な容姿が人々の注目を集め、一躍時の人に。事件を取り巻く元担当刑事と犯人への復讐を誓う被害者遺族。追いかけっこあり、ユーモラスなシーンあり、カーアクションあり、サスペンスの要素あり、てんこ盛りの作り込んだストーリー。そして衝撃の結末が。
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実際発生した凶悪殺人事件をモチーフにして作られた海外映画集 第9弾
「事実は小説より奇なり」



厳格な父親に逆らえない息子ボビーとストレスの捌け口として暴力を受ける友人マーティ。対等なものではない互いの友達関係は次第にエスカレートしていじめ、暴行になっていく。ボビーは器用に勉強をこなしながら要領の悪いマーティを夜遊びに引きずり回し、高校を中退に追い込む。さらにマーティの恋人リサと友人アリもボビーにレイプされてしまう。最初は冗談のつもりだった彼らのボビー殺害がマーティを取り巻く恋人、友人、従兄弟らと話が伝わり計7人のボビー殺害計画へと移っていく。
1993年フロリダで起こった、いじめっ子が友人と7人らに殺害され、ワニの餌にされたボビー・ケント殺人事件。
彼等にとって世界は狭く閉鎖的なもので、普通に過ごす毎日の生活の中から、小さなきっかけが重なって起きた事件。溢れる好奇心に幼稚な計画、向う見ずな行動から、あっけなく実行してしまう軽さ、自分の保身で仲間同士が疑心暗鬼になり他人のせいにする醜さ、罪意識の欠如、考えの稀薄さ、キレ方やビビリ方…ティーンエイジャーを描いた映画「BULLY」
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ニュースキャスターを夢見る22歳の女教師パメラ・スマート。地元の教育委員会が主催するメディアスクールで講師をし、生徒である15歳の教え子ビリーと不倫関係になる。「夫さえいなければずっと一緒にいられる」とビリーを唆し、夫グレッグを殺害させる。強盗犯に見せかける計画だったが、パメラと親しかったある女子生徒の協力により、一連の計画を聞き出すことに成功する。パメラの計画の元、愛する証しだと唆された殺害と語るビリーと、完全否認し無罪を主張するパメラは対立。裁判の様子は全米にテレビ中継され、一大センセーションを巻き起こしたパメラ・スマート殺人事件。パメラは夫殺しの謀議と共犯で終身刑を宣告され、実行犯であったビリーは懲役40年を宣告される。1990年に起きた事件を1995年にニコールキッドマンが演じゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した「誘う女」。娼婦からダンサー、弁護士と幅広く演じる女優ニコールキッドマンに脱帽である。事件全貌があまりにも有名で、映画としてのスリルには欠けてしまう。
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裕福な実業家の息子でハンサムと評判のスコットと、高校時代にはチアリーダーをつとめ明るい性格で料理好きの妻レイシー。誰もが羨むような結婚生活を送る2人に2002年12月24日、スコットが帰宅すると、レイシーが失踪。スコットの態度や奇怪な言動、愛人の存在までもが発覚し、悲劇の良夫から一転、真犯人としてマスコミの非難の的となる。3か月後の4月、必死の捜索も虚しくサンフランシスコ湾に女性と胎児の死体が発見される。金髪に染め、$15,000もの大金を所持、ダイエットまでして、逃走を図るスコットだったが敢え無く逮捕される。殺人・死体遺棄の決定的な物的証拠がないまま状況証拠のみで、陪審員らにより有罪とされるが、現在も無実を訴えながら刑務所に服しているスコット・ピータソン事件。
この事件をベースに鬼才デビット・フィンチャーによって緻密に計算され描く、先の読めない映画「ゴーン・ガール」
主人公を純粋に愛していると描く前半から一転、目的のためなら手段を選ばない自己中なブッ飛んだ行動の後半。映画史に残る強烈な悪役が、また1人誕生したと言ってもいい。
互いが互いのために演じ合い、支配しようとしつつ、相手が好む自分という理想像を探り、距離を測る生活。これこそ結婚生活なんであろうか。「頭蓋骨を割ってまで何を考えているか知りたい」という冒頭の甘い台詞は、甘いどころではなかった。
作中の青春映画のようなキラキラした描写が対比され際立ちます。加害者は守られ、被害者はより傷つけられる悲しい事実を描いた作品。
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2004年韓国密陽市で女子中学生が男子高校生に間違い電話をかけたことをきっかけに、言葉巧みに誘惑され、不良グループ約10人により、女子中学生3人は脅迫され、性的暴行を受ける。さらに強姦写真、実名、住所などをインターネット上に暴露すると脅迫され、市内三校の男子高校生合計40人以上から複数回にわたり集団強姦を受ける。金品の強要や個人情報、強姦映像の流出のほか、被害者は事件後、警察や地域社会などから卑下され酷い冷遇を受け、精神的苦痛から服毒自殺を図るなど、心的外傷後ストレス障害、主要鬱病、パニック障害)、汎不安障害、摂食障害などを患う。別地域でも同様の手口で呼び出し加害者70人余の集団性暴行を加えた疑いもあった。捜査方法、事情聴取などもずさんで、卑劣で被害者の心情を無視し密陽女子中学生集団性暴行事件。驚くべきその後として加害者である学生らは1人も刑事罰を受けず、前科も付かないまま社会に出ているという。女子中学生を高校生に変更しているとはいえ、概ね事件を基にして作られた「ハン・ゴンジュ 17歳の涙」
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実際発生した凶悪殺人事件をモチーフにして作られた海外映画集 第8弾
「事実は小説より奇なり」



本名ティーナ・ブランドン。身体的には女性ながら、男性と思われるよう性と名を入れ替え、男らしい服装で女性とデートしたり、陸軍に入隊を希望するなど本人の性自認は男性であったブランドン。
誰も知らない町に移り住み、新しい生活を過ごすのだが、ある事件がきっかけで身体的に女性であるということが明らかになってしまう。これを許されざる裏切り行為と考えた男友達ジョンとトムはブランドンに性的暴行を加える。ブランドンの被害届は警に受理してもらえず、その上彼等の怒りを更にエスカレートさせてしまう。クリスマスパーティーで賑わう中、ブランドンを含む3人が射殺される1972年に起きたブランドン・ティーナ惨殺事件。主演のヒラリー・スワンクの演技が高い評価を受け1999年アカデミー主演女優賞を含めて映画賞を総なめにした映画「ボ―イス・ドント・クライ」
GirlsじゃなくてBoys Don’t Cryとしたタイトルに象徴されている。男の子は泣いちゃいけない、男だから、女だから…そんな何気なく持つ見識が、偏見であるかもしれないという怖さを痛感する作品。
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1993年、路上生活の子供たちの寝場所となっていた教会広場で深夜に銃撃。8人が死亡、生き残った子供たちもその後、半数は殺害される。驚くべき事に犯行グループの中には警察官が交じっていたというカンデリア教会残虐事件。それから生き残りの1人サンドロが2000年、ブラジル・リオデジャネイロで強盗に失敗し、乗客11人を人質にして車内に立て籠もるバスジャック事件を起こす。事件後、犯人の家族や犯人にまつわる人たち、被害者らのインタビューとその一部始終を写した映像で作る、スラム街の貧困問題や警察制度の矛盾などをテーマにした実録型ドキュメンタリー映画「バス174」。最後の結末は衝撃的でした。
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完全犯罪を成し遂げる特別な力があるとニーチェの超人思想に感化された、裕福な家庭に生まれた同性愛者のレオポルドとローブ。自分たちの優位性を立証しようという異様な動機から、隣人を鑿で殴殺、身元特定が困難になるよう顔と性器を酸で焼いて、排水路に死体を遺棄する。身代金目的の誘拐事件のように見せかけるため画策するが、死体と共に発見された証拠品からアリバイが崩れる。逮捕後は殺害についてお互いが相手に罪を擦りつけ合うが、終身刑+99年の懲役刑を受けたレオポルド・ローブ殺人事件。
同殺人事件をモデルにフライシャー監督・強迫/ロープ殺人事件、トム・ケイリン監督・恍惚、シュローダー督・完全犯罪クラブなど数多く映画化されている。その中で最も古く、全編をワンシーンで繋げ、劇中とリアルタイムに時間が同時に進むという試みをしたヒッチコック監督作品「ロ―プ」。70年前の実験的作品として画期的で充分に面白い作品だと感じるが…といった作品。
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2000年から2005年にかけて韓国・光州の聾(ろう)学校で知的障害のある入所児童に瓶で殴るなどの体罰や粘着テープで拘束し強姦するなど、複数の教諭による性的虐待が発生。また他の教諭らも事実を知りながら捜査機関に届け出ず、黙認していたとされる一連事件、光州インファ学校事件。2011年に映画化された本作によって事件が再注目され、再検証されることになった。これにより障害者や13歳未満の児童への性的虐待の厳罰化と公訴時効を廃止する法律・通称「トガニ法」が制定されることになる。多大になる影響を与えた光州インファ学校事件をベースに描いた「トガニ 幼き瞳の告発」
トガニ法が制定される前ということもあり、学校教諭らに終始いたたまれない、腹立たしい気持ちで胸を掻き毟られる。しかし、事実であることは間違いなく、この作品をきっかけに韓国内に大きな反響を与えたことを考えると、映画がただのフィクションではなく大きく事実に沿ったものだったと言えるのだろう。日本においても1995年に同様の事件が起こっている。茨城県水戸市の (有)アカス紙器にて障害者雇用の助成金を受け取りながら賃金未払いにより赤須正夫社長が詐欺容疑で逮捕される。その後捜査において角材やバットでの折檻、膝裏に角材を挟ませて正座させ漬物石を乗せて長時間座らせておくなど多くの虐待の事実が判明。知的障害者の従業員たちは満足に食事も与えられておらず、タバスコをふりかけた白飯や腐ったバナナなどを食べさせられ、知的障害者の女性従業員に対する強姦もあったと言われる。これモデルにした野島伸司脚本のTVドラマ「聖者の行進」がある。
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実際発生した凶悪殺人事件をモチーフにして作られた国内映画 第5弾
「事実は小説より奇なり」



1億円以上の結婚詐欺と複数の男性を殺害し逮捕され、2012年4月に死刑判決を受けた木嶋佳苗。嘘が得意で、騙し取った金で家賃約22万円もする高級マンションに住み、ベンツを乗り回していたという。
時には偽名を用い、「父親は東大教授で、自らはピアノ講師、フードコーディネーターである」と語っていたという。2009年に発覚した首都圏連続不審死事件から着想を得て作られた「ソドムの林檎」
外見の美しさゆえに偽りの愛を受け、それを憎んで自らの顔を醜く整形する容疑者と、醜さゆえに愛されないと思い、美しい顔へと整形した雑誌編集者の対立を軸に展開するのだが…。
まずキャスティングのバランスが非常に悪い。これに尽きる。200分の大作の割に回想シーンが多く、テンポが悪く間延びし、寺島しのぶの鬼気迫る連続殺人の悪女を期待しただけに残念。
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1998年7月和歌山県園部地区で行われた夏祭において、提供されたカレーに毒物が混入され67人が腹痛や吐き気などを訴えて病院に搬送され、うち4人が死亡する。周囲で不審なヒ素中毒を含む22件、総額1億6000万円の保険金詐欺罪で同年10月に、現場近くに住む林真須美を逮捕。同年12月カレーへの亜ヒ酸の混入による殺人と殺人未遂の容疑で再逮捕される。
直接証拠がなく状況証拠のみで2009年5月最高裁にて死刑が確定するが、無実を訴え現在は再審請求中の和歌山毒物
カレー事件。保険金殺人がテーマで内容が酷似していると大きな話題となった監督・森田芳光、出演・大竹しのぶ、内野聖陽、西村雅彦、小林薫…錚々たるキャストの映画「黒い家」。
モンスタースプラッター系、心霊系よりは圧倒的に不気味なのに、なぜか笑いを入れようとする点など理解し難いところも多く、恐怖、笑い、全てが中途半端になってしまっている。
意図した安っぽい映像はリアリティを感じさせたのに、とことんホラー&サスペンスで突き進んで欲しかった作品。
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仕入代金の代わりに身体で払い、色仕掛けで稼ぐ土産物店、食堂店を営む小林カウ。次にホテル乗っ取り計画を企て、経営者の愛人として近づく。色仕掛けで仲間に引き込んだ雑用係大貫光吉と共謀し経営者夫婦を殺害。引き継ぎホテル日本閣を経営するが、相次ぐ失踪に警察の捜査が始まり、殺人罪で逮捕される。
逮捕後も男好きの小林の病気は治らず、取調官に「死刑だけはかんにんしてね」と愛嬌を込めて誘惑したという。1970年に死刑が執行され、戦後初の女性への死刑執行者となったホテル日本閣殺人事件をモデルとした「天国の駅」。
昭和の毒婦とされた小林カウをかなり美化し、吉永小百合が清純なお嬢様キャラを脱する初めて濡れ場・よごれ役を披露して、幸の薄い悲劇のヒロインを演じる。まだまだ若い吉永小百合、その美しさが演技の邪魔になっているとさえ感じる。
西田敏行、津川雅彦、丹波哲郎、三浦友和、白石加代子等と名優揃いの作品なのに、なかなか店舗に在庫がないのは、なぜだろうか。
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1974年大分県別府市の国際観光港第三埠頭で、1台の乗用車が海に転落。夫・荒木虎美が海面を泳いでいるところを救助されたが、妻、長女、次女の3人が溺死する。3人には月々の掛け金が数十万円の高額保険金契約が結ばれていた。
マスコミにも度々取り上げられ、事件から1か月後にワイドショー「3時のあなた」生出演。身の潔白を主張するも、出演ゲストの発言に激怒し、席を蹴って退場する。この番組生放送終了後にテレビ局裏で殺人罪容疑で逮捕される。別府3億円保険金殺人事件に創作のヒントをえて制作された映画「疑惑」。
またこれまで4度のテレビドラマ化がされる。主人公・白河球磨子を桃井かおりが怪演。その後いしだあゆみ、余貴美子、沢口靖子、尾野真知子らが演じる。
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