2019年 07月 16日 ( 1 )

実際発生した凶悪犯罪事件をモチーフにして作られた国内映画「事実は小説より奇なり」第11弾


一家惨殺を犯した犯人逮捕のニュース映像を見て、彼に執着し獄中結婚する孤独な女。
犯人と女に関わる事件の担当弁護士。豊川悦司、小池栄子、仲村トオルがそれぞれ見事に怪演する「接吻」。
タイトルとラストの「接吻」の意味、まったく分からない...結局彼女も一方的な愛情を押し付けてしまったという意味かぁ?釈然としない。釈然としないけど面白かった。
劇中の一家惨殺事件の元ネタは世田谷一家惨殺事件であろうし、殺人犯を演じる豊川悦司のモデルは、明らかに池田付属殺傷事件の犯人・宅間守死刑囚であろう。実際、池田付属事件の宅間は逮捕後にアプローチしてきた女性(しかも何人もいたというから驚き)と獄中結婚をするし、まるで社会から切り捨てられたかのような不幸な生い立ちも映画の中と同じである。また実際死刑囚が獄中結婚するケースとしては永山連続ピストル射殺魔事件の犯人・永山則夫と同じである。(永山は後に離婚する)
2001年6月大阪府池田市の小学校で発生した池田付属小学校無差別殺傷事件。2時間目の途中、突然校舎内に侵入した犯人・宅間が、次々と児童を切りつけ襲撃。児童8名(1年生1名、2年生7名)が殺害され、児童13名・教諭2名が傷害を負った世の中を激震させた事件。
2000年12月の年の瀬に発生した4人を惨殺した世田谷一家殺人事件。乱雑さや犯人の指紋や血痕など数多くの遺留物があり、長時間殺害現場に留居し、形跡が高く、パソコンを操作したりお茶やメロンなども残すなど異常な行動も挙げられているが、現在も犯人の特定に至っていない未解決事件。
1968年10月から11月にかけて、東京都・京都府・函館市・名古屋市の4都道府県において、19歳の少年・永山則夫が相次いで起こした無差別連続ピストル殺傷事件。
のちの死刑判決の参考にする場合が多く、永山基準と呼ばれその影響力も大きい。
e0187064_15140322.jpg



2000年、販売台数ベースでトヨタ・日産・ホンダに次ぐ乗用車国内シェア4位の自動車メーカー・三菱ふそうトラックバス㈱により約23年間にわたり、三菱組織ぐるみで行われたリコール隠蔽事件。
またそれに伴う死亡事件は、匿名の内部告発による通報で不正が発覚する。調査の進め方、資料や情報の隠蔽場所、隠蔽工作の絡繰りなど「品質保証部の更衣室の空きロッカーを調べよ」「本社と岡崎の情報を突合せよ」という、非常に具体的なものであったという。
更に2004年、前回をも上回る74万台ものリコール隠蔽が再び発覚。この隠蔽が原因で2002年に大型トラックの左前輪が外れて、横浜で母子3人を直撃する死傷事故が起こった。
また山口県ではインターチェンジ付近でブレーキ配管が破壊、事故が発生。中央分離帯も乗り越え、道路脇に設置された歩行者用地下道の入口構造物に激突、運転手が死亡する。
これら三菱自動車一連の組織ぐるみによるリコール隠蔽で発生した死亡事故は、殺人であるといってもいい。
「空飛ぶタイヤ」長瀬智也とデェーンフジオカの両極の対決がバチバチで面白いが、もっとたくさんの人間模様を描いて欲しかった。2時間映画ではこれが限界だろうし「64」のように前後編で描いてもよかったのになぁ
e0187064_15142115.jpg



1997年5月神戸市須磨区の中学校正門に、切断された男児頭部が放置される。耳まで切裂かれた被害者の口には、
「酒鬼薔薇聖斗」名の犯行声明文が挟まれていた。翌月犯人から第二の犯行声明文が神戸新聞社に郵送され、
報道はさらに過熱していく。捜査早期の段階で犯人は動物虐待行為を度々行っている点、被害者男児と顔見知りである点などから嫌疑を深めていたのが中学生の少年Aであった。数か月にわたり、14歳の至って普通の中学生の周辺で小学生が被害を受け、2名が死亡、3名が重軽傷を負った非道かつ残虐性、暴力性が強い殺人事件。いわゆる神戸連続児童殺傷事件、または酒鬼薔薇聖斗事件ともいわれる。
当時私自身は豪州WH中であり、荒唐無稽な非現実的な事件だと半信半疑で受け止めていたが、
帰国後書籍や報道で経緯を知り、常軌を逸した事件だったことを知りました。
後年、「少年A」「絶歌」を出版し、話題を集めるなど、犯行当時14歳の少年は現在34歳。素性を変えて今もどこかで生活している。そんな犯罪者の事件後の贖罪を描こうとした映画「友罪」
殺人、自殺、交通事故死、レイプ、中絶、いじめと様々な要素を盛りだくさん、大盛り全部乗せと言ったところで、ちょっと2時間の枠では詰め込み過ぎ感が否めない。
犯罪者、その遺族らは未来も幸せになったらダメなのか?贖罪は永遠なのか?と考えさせられる作品。
e0187064_15143553.jpg

←menuへ