Based on a real story  - 邦画編 ⑧-

実際発生した凶悪犯罪事件をモチーフにして作られた国内映画「事実は小説より奇なり」第8弾




2007年千葉県市川市において、英会話学校講師が暴行され、絞殺される。その後2年7か月にわたって逃亡し続ける犯人。
人相を変えるためほくろを自らカッターナイフで切り落とし、下唇を小さくするためにハサミで切るなど自己整形手術まで行って逃亡した。日本各地を転々とし、偽名を使い働き、無人島で自給自足の生活も行う。眉間の形成手術を受けているのをきっかけに、不審者がいるとの通報から、逮捕された市橋達也が起こしたリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件。
この事件を題材にした映画「I am ICHIHASHI 逮捕されるまで
脚本・監督・主演・主題歌をしたのがデーンフジオカ。実在の殺人犯を演じることが彼の今後の仕事に悪影響を及ぼすのではないかと周囲から忠告を数多く受けたが、そのリスクを理解した上で引き受けたという。犯人市橋が、自身をインタビューする展開で物語が進む。デーンフジオカは結婚詐欺師役でも映画出演しているが、非の打ち所のない稀代の男前が演じる殺人犯はなかなか、板についてるかと。まぁ~でも...
e0187064_19191306.jpg



07年3月、英会話学校の講師だったリンゼイ・アン・ホーカーさんを絞殺したいわゆる英国人女性死体遺棄事件。
「授業料を忘れたので、取りに帰る」と彼女を騙して、自宅に連れ込み、暴行し、絞殺する。遺体を埋めた自宅浴槽の砂には発酵剤が混ぜられるなど悪質で、周到な工作までされていた。捜査員を振り切って裸足のまま逃走。
2年7か月にわたって全国各地で逃亡生活を続けた。その後、大阪府茨木市で住み込みで働いていたという通報が入り、結局最後は大阪南港フェリーターミナルで身柄を確保され逮捕された。
心に傷や闇を持ったもの、負ってしまった人たちの苦悩する様を。皆信じたいと求めながらも、信じることの難しさを全員主役級の豪華キャストで、この事件から着想を得たて作られたという映画「怒り
妻夫木聡の「楽しんでるふりしてるうちにマジで楽しんでるってレベルまで来たって感じ」って台詞と、綾野剛の「分かろうとしないやつに、いくら説明したって伝わらないから」って台詞がどこかとても胸に刺さって痛い。
e0187064_19202052.jpg




昭和62年9月群馬県高崎市で当時5歳の男の子が「近くの神社に遊びに行く」と言って出かけたまま行方不明になる。
同日夕刻に身代金要求の「子供を預かっている。2000万円よこさなければ子供は殺す」と脅迫電話が入る。電話口で父親の問いかけに功明ちゃんは「元気。これから帰るよ。おまわりさんと一緒」と言ったという。
その後4回目の脅迫電話があったが、通話時間が短く逆探知は失敗してしまう。誘拐から2日後、懸命の捜査の甲斐なく園児の遺体が近くの川で発見され、戦後初の未解決誘拐殺人事件となり、平成14年に時効が成立した群馬・功明ちゃん誘拐殺人事件。類似点も多いことから、この事件をベースに着想したといわれる「64ロクヨン
前・後編計4.5時間で構成されているのをもっとスマートに3時間位に、また原作に近いエンディングのドラマ版に比べ、映画版は「そこまで描かなくてもよかったのかなぁ~」と個人的には感じた。また仰々しいPR宣伝コピーの「映画史に残る傑作の誕生」っていうのは、鑑賞した人たちによって定義されるものであって、自分で先に言うのって、なんかどうかと思うんやけど
e0187064_19210746.jpg




1993年大手電気メーカーに勤めるOL北村有紀恵が、既婚の会社上司と不倫関係に落ちる。北村は弄ばれたあげく、妊娠、中絶を2回。不倫相手の奥さんからの不倫関係を止めるに言われる上に、執拗な罵倒と侮辱も受ける。自分こそが被害者だと訴訟を起こして解決しようとするが、逆に自分が慰謝料を支払わなくてはならなくなる可能性があるのを知り、放火という暴挙にでる。周到な計画の基、早朝夫妻が不在時間帯を見計らい、会社上司の合鍵を使って侵入し、ガソリンを散布し放火、全焼させた。焼け跡からは2人の幼児の死体が発見される。長女(当時6歳)は頭蓋が割れ、両腕を消失。また長男(当時1歳)は両腕と膝から下が消失していた。
警察は有罪判決を獲得するための証拠を集積できず、逮捕に踏み切れない状況だったが、3ヶ月後に犯人自ら警察に出頭。事件発生から出頭前日まで、いつも通り会社に出勤していたという日野OL不倫放火殺人事件。
映画「八日目の蝉」は放火殺人を除けば、共通する背景が多く、モデルになったとされる事件であると言える。原作は俯瞰的目線で、ドラマは希和子目線、映画は恵里菜目線でそれぞれ描かれている。実事件には同情し難い点が多いが、映画においては全作見事で涙なしには見れない秀作である。
e0187064_19361665.jpg

by hello-rains | 2017-12-18 19:13 | 映画・書籍など | Comments(0)
←menuへ