Based on a real story  - 洋画編 ⑨-

実際発生した凶悪殺人事件をモチーフにして作られた海外映画集 第9弾
「事実は小説より奇なり」



厳格な父親に逆らえない息子ボビーとストレスの捌け口として暴力を受ける友人マーティ。対等なものではない互いの友達関係は次第にエスカレートしていじめ、暴行になっていく。ボビーは器用に勉強をこなしながら要領の悪いマーティを夜遊びに引きずり回し、高校を中退に追い込む。さらにマーティの恋人リサと友人アリもボビーにレイプされてしまう。最初は冗談のつもりだった彼らのボビー殺害がマーティを取り巻く恋人、友人、従兄弟らと話が伝わり計7人のボビー殺害計画へと移っていく。
1993年フロリダで起こった、いじめっ子が友人と7人らに殺害され、ワニの餌にされたボビー・ケント殺人事件。
彼等にとって世界は狭く閉鎖的なもので、普通に過ごす毎日の生活の中から、小さなきっかけが重なって起きた事件。溢れる好奇心に幼稚な計画、向う見ずな行動から、あっけなく実行してしまう軽さ、自分の保身で仲間同士が疑心暗鬼になり他人のせいにする醜さ、罪意識の欠如、考えの稀薄さ、キレ方やビビリ方…ティーンエイジャーを描いた映画「BULLY」
e0187064_12295014.jpg




ニュースキャスターを夢見る22歳の女教師パメラ・スマート。地元の教育委員会が主催するメディアスクールで講師をし、生徒である15歳の教え子ビリーと不倫関係になる。「夫さえいなければずっと一緒にいられる」とビリーを唆し、夫グレッグを殺害させる。強盗犯に見せかける計画だったが、パメラと親しかったある女子生徒の協力により、一連の計画を聞き出すことに成功する。パメラの計画の元、愛する証しだと唆された殺害と語るビリーと、完全否認し無罪を主張するパメラは対立。裁判の様子は全米にテレビ中継され、一大センセーションを巻き起こしたパメラ・スマート殺人事件。パメラは夫殺しの謀議と共犯で終身刑を宣告され、実行犯であったビリーは懲役40年を宣告される。1990年に起きた事件を1995年にニコールキッドマンが演じゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した「誘う女」。娼婦からダンサー、弁護士と幅広く演じる女優ニコールキッドマンに脱帽である。事件全貌があまりにも有名で、映画としてのスリルには欠けてしまう。
e0187064_12301735.jpg




裕福な実業家の息子でハンサムと評判のスコットと、高校時代にはチアリーダーをつとめ明るい性格で料理好きの妻レイシー。誰もが羨むような結婚生活を送る2人に2002年12月24日、スコットが帰宅すると、レイシーが失踪。スコットの態度や奇怪な言動、愛人の存在までもが発覚し、悲劇の良夫から一転、真犯人としてマスコミの非難の的となる。3か月後の4月、必死の捜索も虚しくサンフランシスコ湾に女性と胎児の死体が発見される。金髪に染め、$15,000もの大金を所持、ダイエットまでして、逃走を図るスコットだったが敢え無く逮捕される。殺人・死体遺棄の決定的な物的証拠がないまま状況証拠のみで、陪審員らにより有罪とされるが、現在も無実を訴えながら刑務所に服しているスコット・ピータソン事件。
この事件をベースに鬼才デビット・フィンチャーによって緻密に計算され描く、先の読めない映画「ゴーン・ガール」
主人公を純粋に愛していると描く前半から一転、目的のためなら手段を選ばない自己中なブッ飛んだ行動の後半。映画史に残る強烈な悪役が、また1人誕生したと言ってもいい。
互いが互いのために演じ合い、支配しようとしつつ、相手が好む自分という理想像を探り、距離を測る生活。これこそ結婚生活なんであろうか。「頭蓋骨を割ってまで何を考えているか知りたい」という冒頭の甘い台詞は、甘いどころではなかった。
作中の青春映画のようなキラキラした描写が対比され際立ちます。加害者は守られ、被害者はより傷つけられる悲しい事実を描いた作品。
e0187064_12303875.jpg




2004年韓国密陽市で女子中学生が男子高校生に間違い電話をかけたことをきっかけに、言葉巧みに誘惑され、不良グループ約10人により、女子中学生3人は脅迫され、性的暴行を受ける。さらに強姦写真、実名、住所などをインターネット上に暴露すると脅迫され、市内三校の男子高校生合計40人以上から複数回にわたり集団強姦を受ける。金品の強要や個人情報、強姦映像の流出のほか、被害者は事件後、警察や地域社会などから卑下され酷い冷遇を受け、精神的苦痛から服毒自殺を図るなど、心的外傷後ストレス障害、主要鬱病、パニック障害)、汎不安障害、摂食障害などを患う。別地域でも同様の手口で呼び出し加害者70人余の集団性暴行を加えた疑いもあった。捜査方法、事情聴取などもずさんで、卑劣で被害者の心情を無視し密陽女子中学生集団性暴行事件。驚くべきその後として加害者である学生らは1人も刑事罰を受けず、前科も付かないまま社会に出ているという。女子中学生を高校生に変更しているとはいえ、概ね事件を基にして作られた「ハン・ゴンジュ 17歳の涙」
e0187064_12305760.jpg

by hello-rains | 2016-02-21 12:31 | 映画・書籍など | Comments(0)
←menuへ