Based on a real story  - 洋画編 ⑧-

実際発生した凶悪殺人事件をモチーフにして作られた海外映画集 第8弾
「事実は小説より奇なり」



本名ティーナ・ブランドン。身体的には女性ながら、男性と思われるよう性と名を入れ替え、男らしい服装で女性とデートしたり、陸軍に入隊を希望するなど本人の性自認は男性であったブランドン。
誰も知らない町に移り住み、新しい生活を過ごすのだが、ある事件がきっかけで身体的に女性であるということが明らかになってしまう。これを許されざる裏切り行為と考えた男友達ジョンとトムはブランドンに性的暴行を加える。ブランドンの被害届は警に受理してもらえず、その上彼等の怒りを更にエスカレートさせてしまう。クリスマスパーティーで賑わう中、ブランドンを含む3人が射殺される1972年に起きたブランドン・ティーナ惨殺事件。主演のヒラリー・スワンクの演技が高い評価を受け1999年アカデミー主演女優賞を含めて映画賞を総なめにした映画「ボ―イス・ドント・クライ」
GirlsじゃなくてBoys Don’t Cryとしたタイトルに象徴されている。男の子は泣いちゃいけない、男だから、女だから…そんな何気なく持つ見識が、偏見であるかもしれないという怖さを痛感する作品。
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1993年、路上生活の子供たちの寝場所となっていた教会広場で深夜に銃撃。8人が死亡、生き残った子供たちもその後、半数は殺害される。驚くべき事に犯行グループの中には警察官が交じっていたというカンデリア教会残虐事件。それから生き残りの1人サンドロが2000年、ブラジル・リオデジャネイロで強盗に失敗し、乗客11人を人質にして車内に立て籠もるバスジャック事件を起こす。事件後、犯人の家族や犯人にまつわる人たち、被害者らのインタビューとその一部始終を写した映像で作る、スラム街の貧困問題や警察制度の矛盾などをテーマにした実録型ドキュメンタリー映画「バス174」。最後の結末は衝撃的でした。
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完全犯罪を成し遂げる特別な力があるとニーチェの超人思想に感化された、裕福な家庭に生まれた同性愛者のレオポルドとローブ。自分たちの優位性を立証しようという異様な動機から、隣人を鑿で殴殺、身元特定が困難になるよう顔と性器を酸で焼いて、排水路に死体を遺棄する。身代金目的の誘拐事件のように見せかけるため画策するが、死体と共に発見された証拠品からアリバイが崩れる。逮捕後は殺害についてお互いが相手に罪を擦りつけ合うが、終身刑+99年の懲役刑を受けたレオポルド・ローブ殺人事件。
同殺人事件をモデルにフライシャー監督・強迫/ロープ殺人事件、トム・ケイリン監督・恍惚、シュローダー督・完全犯罪クラブなど数多く映画化されている。その中で最も古く、全編をワンシーンで繋げ、劇中とリアルタイムに時間が同時に進むという試みをしたヒッチコック監督作品「ロ―プ」。70年前の実験的作品として画期的で充分に面白い作品だと感じるが…といった作品。
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2000年から2005年にかけて韓国・光州の聾(ろう)学校で知的障害のある入所児童に瓶で殴るなどの体罰や粘着テープで拘束し強姦するなど、複数の教諭による性的虐待が発生。また他の教諭らも事実を知りながら捜査機関に届け出ず、黙認していたとされる一連事件、光州インファ学校事件。2011年に映画化された本作によって事件が再注目され、再検証されることになった。これにより障害者や13歳未満の児童への性的虐待の厳罰化と公訴時効を廃止する法律・通称「トガニ法」が制定されることになる。多大になる影響を与えた光州インファ学校事件をベースに描いた「トガニ 幼き瞳の告発」
トガニ法が制定される前ということもあり、学校教諭らに終始いたたまれない、腹立たしい気持ちで胸を掻き毟られる。しかし、事実であることは間違いなく、この作品をきっかけに韓国内に大きな反響を与えたことを考えると、映画がただのフィクションではなく大きく事実に沿ったものだったと言えるのだろう。日本においても1995年に同様の事件が起こっている。茨城県水戸市の (有)アカス紙器にて障害者雇用の助成金を受け取りながら賃金未払いにより赤須正夫社長が詐欺容疑で逮捕される。その後捜査において角材やバットでの折檻、膝裏に角材を挟ませて正座させ漬物石を乗せて長時間座らせておくなど多くの虐待の事実が判明。知的障害者の従業員たちは満足に食事も与えられておらず、タバスコをふりかけた白飯や腐ったバナナなどを食べさせられ、知的障害者の女性従業員に対する強姦もあったと言われる。これモデルにした野島伸司脚本のTVドラマ「聖者の行進」がある。
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by hello-rains | 2015-11-18 12:11 | 映画・書籍など | Comments(0)
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