9/3 6:00
朝飯はパンの予定だったが、ここでレトルトを食してしまい、山頂の珈琲を諦め、クッカー一式、テント一式を山本商店さんに預かってもらう。
今迄の山行にないザックの軽さ。
でも僕の心の中は不安でいっぱいだ。
案内出来るのか?
浅間神社前の石畳を歩き出す。
抜けた所に出て来たのは、笠雲を被った富士山。
「おぉーーっ❗️」
全員が声をあげる。
初めて全貌を拝めたのだ。
今から、これをやるのか。
でかいな。確か、笠雲の真下は天気が悪いんじゃなかったか。
その後も本にある通りのポイントを無事に落としていく。
そして、出て来た「しの字」
こいつを見たら右に入り、東回りに進まなければいけないのに、僕は逆に記憶していたのである。テープラインを右折したら「しの字」が出てくると思っていたのである。まぁ、ちゃんと出てきたしいいか。と思ったのが間違い。
コースをロストしてしまった。
林道に出たら古道が続いているはずなのに、全くそんなものはない。
どこだー
こっちかなー
林道を上がってみたり、下がってみたり、テープがあるところを登ってみたり戻ってみたり、1時間半探して、諦めた。遠まりになるが林道で進むことにした。
天照神社を見つけ、古道の看板も見つけた。
全員が安心し、会話も弾み出した。
自撮り③
ご飯の時間。
たかがランチパックが高級ホテルのパンほどに感じる。
ここから、いっきに苔が濃くなる。
アルプスにはない自然の美しさ。
盗んでいく輩もいるらしい。
売れるやろうしね。
でもダメよ。
また林道に出る。
市の建物と広場。よしよしコース通り来てる。
しばらく行くと「馬返し」の道標。
これは、昔の女性はここまでよの標。
宗教の関係で、古道に並ぶ地蔵様の首から上は全て壊されている。
しかし、見事な苔である。
歩き出して9時間半、明日の行動食を計算して、控えめにいったのが間違い。
ゴール直前でガス欠。
河合さんに柿ピーを頂いた。
軽くて日持ちしてカロリー高い、けっこう優れものの行動食である。
15:30 宝永山荘着
マジで疲れた。
ケチらず行動食を取ればよかった。
命からがらに手に取ったのはアンパン。
「すみません、アンパン1つ…」のような単純な言葉ではなかったはずだ。
「すみません、アマテラスアンパン1つ…」
ぐらいに聞こえたであろう。
18:00からの夕食まで待てない。すぐにカレーを作って頂いた。
美味すぎて涙が止まらねー
なんも言えねー。
金ないのに、「お母さん、ラーメン1つ」
がっついて写メを撮り忘れかける。
昨日は80人の登山客がおり、3人で1枚の布団だったらしい。
今日は20人、セミワイドの布団を一人占め。
外は雨風強く、判定は「C」
ご来光は諦め、0時出発を6時出発に。
23時に目が覚めてから寝れなかった。
明日はいよいよ山頂だ。